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桜井はなの、有終の3位で現役引退 姉はパリ五輪金メダリスト 今後は指導者の道へ…レスリング全日本

スポーツ報知 2024年12月21日 22時28分

◆レスリング◇全日本選手権 第3日(21日、東京・代々木第二体育館)

 女子50キロ級で桜井はなの(育英大)が3位に入った。準決勝で昨年のアジア大会女王の吉元玲美那(KeePer技研)に敗れたが、小川凜佳(中京高)との3位決定戦を4―0で制し、涙を浮かべた。

 試合後、22歳は今大会で現役を引退することを表明した。4月のジュニアクイーンズカップで優勝を逃し、決断。「悔いなく練習を積んで終われたら」との思いで練習を重ね、3位決定戦で苦手意識のあった相手に勝ちきり「後悔なく終われる」と胸を張った。

 姉はパリ五輪の女子57キロ級で金メダルに輝いた桜井つぐみ(育英大助手)。比較されることに葛藤を抱えた時期もあったが、「レスリング人生としては五輪や世界選手権とか、大きな舞台には立てなかったけど、悔いなく終われた。『お姉ちゃんが』とかも全然思わないし、(自分に)お疲れ様と言いたい」と晴れやかな表情。五輪後、何度もスパーリングを行ってくれた姉に「ラスト30秒の練習を多くやってくれて、その成果が出た」と感謝した。

 来春の大学卒業後は地元の高知県に戻り、小学校の教員になる。父・優史さんが設立した高知レスリングクラブで指導にも携わる予定だ。「強い選手も育てたいけど、レスリングを選んで良かったと思ってもらえる選手を育てたい」と語った。

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