女優の米倉涼子が22日、都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX」(田村直己監督)の舞台あいさつに共演の岸部一徳らと登壇。内田有紀がサプライズ登場すると、驚きと感動で涙を流した。
米倉がフリーランスの天才外科医を演じる医療ドラマの劇場版で完結編。12年間の集大成である映画が今月6日の封切りから21日までの約2週間で観客動員130万人超、興行収入17億円超の大ヒットを記録した。米倉は「このメンバーと会えたこと、支えられてきたことが、本当に感謝です。一人じゃ一匹狼できないし、周りの人あってこその大門未知子なんだと年々、思っていました」と感謝した。
ファンの間では、大門未知子役の米倉、城之内博美役の内田のコンビは「ひろみちこ」として親しまれた。サプライズ登場した内田は「私の中で唯一、女優さんで何でも話せる同級生の彼女と出会えた。大門未知子を演じる米倉涼子を間近で見られたこと、こんなに幸せなことはない。感謝を言いたくて、駆け付けました」。手紙を持参して「失敗しないという言葉を言い続けるのは、大きなプレッシャーだったと思います。これからは失敗も楽しんで、自分のペースで歩いてね」とメッセージを読み上げた。
10月に死去した西田敏行さんをはじめ、スタッフやキャストからのメッセージが1冊にまとめられ、米倉に贈られた。米倉は感動のあまり、号泣で岸部から差し出されたハンカチで涙をぬぐう場面も。客席には、もらい泣きする観客が続出した。
最後のあいさつでは、岸部と内田への感謝を述べて「ドクターX、失敗してなかったな。私、映画でも失敗しないので」と名ゼリフを披露。この日の舞台あいさつは「FINAL」と銘打たれているが、「年末年始にかけて、もっとたくさんの方に見てもらえたら、もしかしたら、どこかでまた会えるかもしれない」と「大ヒット記念舞台あいさつ」などの開催を示唆した。