東京六大学野球リーグの慶大が２２日、横浜市内の同校グラウンドで今年最後の練習を行った。堀井哲也監督（６２）はオフの間、ナインに〝３つの宿題〟を課した。
「まずは目標管理のいろいろなツールがあるので、しっかり年間計画を立ててください。２つ目に福沢諭吉先生とか小泉信三先生の本を買って、感想を書いてください。３つ目に『塾歌』と『慶應讃歌』と『丘の上』の三番まで歌えるようにしてください」
天皇杯奪回を目指す２０２５年。それぞれが確固としたミッションを掲げ、達成に向けて努力を重ねることはもちろん、塾生としての意識を高めることを求めたのが興味深い。
「やっぱり私塾ですからね。そこもしっかりとやっておこうと、だんだんとグレードアップしていかないと。チームもね」
偉大な先人に思いを馳せれば、自ずとグレーのユニホームに身を包む誇りも増してくる。創設１００周年を迎える東京六大学野球リーグ。２０２５年、慶大ナインは神宮の杜に、どんなドラマを描くのか。（加藤 弘士）