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巨人・秋広優人をフィリーズ元コーチが絶賛「化け物になれる」 豪州ウィンターリーグ猛打賞締め

スポーツ報知 2024年12月23日 5時30分

 【アデレード(オーストラリア)22日=宮内孝太】巨人の秋広優人内野手(22)が猛打賞をマークし、打率3割2分1厘で武者修行を締めた。11月からアデレード・ジャイアンツの一員としてオーストラリア・ウィンターリーグ(WL)に参加。自身の最終戦のシドニー・ブルーソックス戦に「6番・左翼」で出場し、4打数3安打1四球と躍動した。守備では本塁への正確な送球で補殺。「最終戦は大事だと思っていたので結果的に3本出て良かった」と胸を張った。

 4回1死、自ら選曲した阿部監督の現役時代の登場曲「セプテンバー」が流れる中、打席へ。外角低めの変化球をライナーで中前に運んだ。スタンドから拍手と「アキ!」「ユウト!」の声が飛ぶ。一塁ベース上で自然と頬が緩んだ。

 6回2死一塁で痛烈な中前安打を放つと、8回先頭では三塁線への内野安打。強いスイングを意識し2ストライク後は粘り強く対応。「追い込まれてから3本出たのは良かったです」。同リーグ23試合出場で打率3割2分1厘、2本塁打、8打点の好成績で終えた。

 熱いエールを受けた。米・フィリーズなどでコーチとして多くのメジャーリーガーを見てきたクリス・アダムソン監督は秋広について「大きな体格と恵まれた才能を持つ」と絶賛し、「長所を理解して日頃から改善していけばビースト、化け物になれる」と“怪物級”の飛躍を期待。激励を伝え聞いた秋広は「親身になってくれた。感謝して頑張りたい」と決意を新たにした。

 食事、言語、施設など慣れない環境で奮闘。オーストラリアでの貴重な時間を来季へつなげる。「なかなかできない経験をした。日本でもしっかりやっていく」。24日に帰国する予定。武者修行を終えた若武者は気迫でみなぎっていた。

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