▽練習試合(40分ハーフ) 静岡学園6-0福井商(22日)
全国高校サッカー選手権出場を控える静岡学園イレブンは22日、福井県代表の福井商と裾野市内で対戦。FW乾皓洋(3年)が2得点を挙げるなど、大会前の最後の練習試合を6―0の大勝で飾った。チームは25日に埼玉へ移動する。
いきなり静学攻撃陣が躍動した。前半開始6分、スルーパスに合わせてMF原星也(3年)が左サイドを抜け出し、ゴール前へクロス。その折り返しを乾が押し込んで先制だ。エースFWは同28分にも追加点。ゴール前で体勢を崩しながらも決め切り、「うまく裏へ抜け出せた」と手応えを口にした。
後半は勢いが加速。ゴール前を固めた相手を、パスを回しながら崩して4点を追加した。2ゴール2アシストのMF天野太陽(3年)は「ハーフタイムに修正できた」とうなずいた。全国選手権でも、引いて守るチームとの対戦が予想される。その守備をこじ開けるアイデアを、全員がチャレンジしての計6得点だ。
左足負傷で戦列を離れていたDF野田裕人主将(3年)も出場。復帰戦となった8日のプレミアリーグは20分間だったが、この日は後半40分間をプレー。「力を出し切れなかった」と話したが、積極的に攻め上がってゴールに迫った。
広島国際学院との初戦まで、あと1週間。「シュートの精度にもっとこだわって練習する」と乾は気を引き締めた。大勝にも油断せず、さらに成長して大一番に臨む。(里見 祐司)
◇背番号 静学はこの日の練習試合で新ユニホームを着用。背番号も全国大会用で、MF堀川隼(3年)が10番になった。