元宝塚歌劇団で女優の加茂さくら(かも・さくら、本名・大谷照子=おおたに・てるこ)さんが21日午後6時30分、肺がんのため兵庫県西宮市の病院で死去した。87歳だった。通夜は24日午後6時から、告別式は25日午後2時から、兵庫県尼崎市西長洲2の2の46、クレリ尼崎ホールで。喪主は弟の大谷清(おおたに・きよし)さん。
加茂さんは東京都出身。1955年に宝塚に入団。華やかさと歌唱力を兼ね備えた娘役として人気を博した。71年に退団後はテレビや映画、舞台などで活躍した。2020年には宝塚時代に名コンビと言われた元トップスター・眞帆志ぶきさんの葬儀・告別式に参列し、「名コンビと言われて光栄。これからも当時の歌を歌い続けていくことが、私たちの役目でもあります」と話していた。