フィギュアスケートの全日本選手権が閉幕し一夜明けた23日、会場の大阪・東和薬品ラクタブドームでは「メダリスト・オン・アイス」が行われた。男子シングルで初優勝を果たした鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は氷上で3回転フリップ、ループなどを降りて観衆を魅了。演技後には、前年王者で今年引退した宇野昌磨さんと“共演”を果たした。
演技後、キスアンドクライにはインタビュアーとして宇野さんが登場。「過酷な試合を乗り越えて、このパフォーマンスが出来る。すごく驚き」と鍵山の滑りにうなった。その後は宇野さんが鍵山に質問。
宇野「全日本選手権の初優勝を振り返って、今の心境をお聞かせください」
鍵山「今シーズンは試練のようなシーズンだったので。それを乗り越えて、いろんな経験をへてこの全日本では、最終的に自分の満足のいく演技ができて初優勝が出来たので。今はすごくうれしい気持ちです」
24日にはクリスマスイブを控える中、「ちょっと競技から話は変わって」と宇野さん。「明日の予定とか、何をしたいとかありますか?」と聞くと、鍵山は「僕にとっては、すごくタイトなスケジュールのシーズンだったので。とりあえず、とにかく休みたいです」と率直な心境。宇野さんが「そうですよね。試合後にアイスショーに出て、大変な中、インタビューまでありがとうございます」と頭を下げると、会場は温かい笑いに包まれた。
全日本で初めて優勝した鍵山は、来年3月の世界選手権(米ボストン)に日本代表として出場する。