日本ハムは24日、国内フリーエージェント(FA)権を行使した中日・福谷浩司投手(33)と入団合意に達したことを発表した。
福谷は通算278登板と経験豊富で先発、中継ぎ両方をこなせる万能型右腕。今季年俸2000万円(推定)は人的、金銭ともに補償不要なCランクとみられ、球団は複数年契約を提示し、合意。交渉を行っていたヤクルトと中日による3球団の争奪戦ののち、新庄監督率いる日本ハムでの新たな挑戦を決断した。
福谷は同日、自身のXを更新。「考え抜いた結果、北海道日本ハムファイターズに移籍することを決めました。生まれ育った愛知の地を離れること、野球選手として育ての親であるドラゴンズを離れることを考えると本当につらいです。ですが、いつか地域やチームの垣根をこえて野球界に貢献したいという強い思いのもと、野球選手としての経験を増やし、もっと成長し、高みを目指すことを目標に、移籍を決断しました。新しい環境でもチャレンジし続けたいと思います」などと思いをつづっていた。
◆福谷 浩司(ふくたに・こうじ)1991年1月9日、愛知・知多市生まれ。33歳。愛知・横須賀では甲子園出場なし。AO入試で慶大理工学部に入学し、2年秋に5勝を挙げベストナインを獲得。12年ドラフト1位で中日に入団。19年に中継ぎから先発に転向し、21年に開幕投手を務めた。通算278登板で27勝33敗、防御率4・04。183センチ、93キロ。右投右打。