オースティンは自身初のタイトルとなる首位打者を獲得。打率は.3156で、2位のサンタナ(ヤ)が.3150。6毛差は9番目の僅差の首位打者だった。
今季は5年目。初の規定打席で初タイトルとなったが、育成入団を除き、助っ人の来日5年目での初の規定打席到達は初めてだ。
打率、本塁打、打点の打撃3部門で、来日5年目以降に初タイトルだったのは、別表の通り。6年目のクロマティをはじめ、首位打者が3人、本塁打、打点が1人ずつと少ないが、際立つのは規定打席到達回数。過去4人はすでに複数回、規定打席に到達してからの初タイトルだったが、オースティンは、21年に規定打席不足ながら、“繰り上げ3割”を経験しているが、5年目で、初の規定打席と初タイトル。助っ人としては珍しい。
今季は、走者得点圏で85打数33安打の打率.388は、両リーグ最高打率。勝負強さもみせて初タイトルを手にした。
▼…3位のDeNAは、日本シリーズを制覇。71勝69敗3分けの勝率.507。3位チームのシリーズVは、10年ロッテに次いで2チーム目。勝率.507、貯金2は最低勝率、最少貯金のシリーズ制覇。
チーム3度目3年Aクラス ▼…22年から3年連続3位以上のAクラス。球団で3年以上続けてAクラスは、97~01年の5年連続、69~71年の3年連続に次いで3度目。
牧4年目まで歴代3位617安打 ▼…21年入団の牧の安打、二塁打、本塁打は、
年 21→ 22→ 23→ 24 計
[安]153→148→164→152 617
[二] 35→ 36→ 39→ 33 143
[本] 22→ 24→ 29→ 23 98
4年目までに617安打は、近本(神)630、長野(巨)627に次ぎ3位。新人から4年連続30二塁打以上はプロ野球初。20本塁打以上は5人目。
宮崎4000打数歴代24位打率.302 ▼…宮崎は一流打者の指標と言われる通算4000打数に到達。4183打数1264安打の打率.302の24位で登場。通算は2盗塁で、4000打数以上の298人中、阿部慎之助の10盗塁を下回り最少。
同年2人は初20戦連続安打 ▼…6~7月にオースティンが22試合連続、9~10月に牧が20試合連続と2人が20試合以上の連続試合安打。同一シーズンに20試合以上連続安打を同一チームで複数記録したのは21年巨人以来。球団で20試合以上連続安打は12人いるが、同一シーズンに2人は初めて。
佐野勝利打点DeNA最多の14度 ▼…佐野の殊勲安打は、先制11、同点3、勝ち越し7の21本。チームの殊勲安打上位は、〈1〉牧26、〈2〉オースティン23、〈3〉佐野21だが、勝利打点は14度。牧、オースティンの9度を上回り最多。
度会セ新人初開幕2戦連発 ▼…ルーキーの度会は開幕戦で14年西浦(ヤ)以来14人目、セ6人目の新人開幕戦アーチ。次戦も一発を放ち、55年枝村勉(大映)、81年石毛宏典(西)に次いで3人目、セ初の新人の開幕戦から2試合連続弾。開幕2戦2本塁打も、その後は、73試合で4月26日巨人戦の1発だけ。
ケイ全46打席ノーヒット ▼…投手のケイは、46打席ノーヒット。シーズン45打席以上無安打は、全て投手で、48打席無安打の17年大野雄大(中)、47打席の55年円子宏(南海)、61年大崎隆雄(大洋)に次ぎ4人目。初打席からは大崎と2人目。
ジャクソンが「助っ人防御率」1位 ▼…ジャクソンは球団助っ人6人目の規定投球回クリア。防御率2.90はセの規定以上では13人中12番目だが、球団外国人では、14年モスコーソの3.39を下回り、最も低い防御率。
東が球団16人目2ケタ白星3度 ▼…東は2年連続3度目の2ケタ勝利。球団で2ケタ勝利3度以上は16人目。左腕では6度の野村弘樹(90、91、93、96~98年)、4度の権藤正利(53、54、57、60年)、3度の鈴木隆(58、59、62年)、今永昇太(17、19、22年)に次いで5人目だ。
森原10S10H2度は球団初 ▼…森原は昨年が17セーブ&10ホールド(H)、今季が29セーブ&11H。10セーブ&10Hを2度以上は3度の3人含め13人目。球団で2度記録は初めて。(福山智紀)