阪神・藤川球児監督(44)が24日、契約更改交渉の席で将来的な米メジャー挑戦の意向を球団に伝えた才木と佐藤輝について、自身の思いを語った。「私からポスティング(システム)のことを『イエス』も『ノー』も言いません。球団経営の中で判断することですから」とした上で「目標を設定することで日々、精進できる。彼らの気持ちは間違えていません。一人のアスリートとして理解できる」と受け止めた。
指揮官も現役時代に海外FA権を行使し、MLBに挑戦した。「彼らの発言を聞いて『まだまだ早い』と思われる方もいるかもしれない。だけど、彼らも一人のアスリート。メジャーに行くぐらいの努力をするということの表れ。それが選手の成長につながる」と、大志を抱く大切さを力説した。
今季チーム1位の13勝を挙げた才木と、同トップタイの16本塁打を放った佐藤輝。「彼らは『リーグ優勝、日本一をしたい』と口にしている。チームに最大の貢献をしてくれることを願う」。来季も軸となる2人の心意気は十分に分かった。進化し、圧倒的な力で王座奪還に導くことを期待した。(中野 雄太)