オリックス・森友哉捕手(29)が24日、“脱・大谷&誠也打法”による原点回帰を宣言した。大阪・舞洲で打撃練習。来季用のフォームについて「本当にずっとやってきたことに戻る」と明かした。
10月末に、昨オフは新たな挑戦がうまくいかなかったことを吐露したが、詳細を「お尻の使い方」と解説。軸足側のでん部の力を使った踏ん張りにより、地面からの反動でパワーを生む打ち方に挑んだ。「鈴木誠也さんや大谷翔平さんもそういう打ち方」と取り入れたが、体が伸び上がるような動きと隣り合わせ。「その動きが自分に合わなかった。目線をぶらさず、軸をしっかり」と元に戻した。
「打球が飛んでいないとも感じるけど、力じゃない。やっぱり体の使い方」。同時に、トレーニングも力を「生む」より「うまく使う」という方向へ。年齢による体の変化も感じ「硬いところをほぐし、使えるように。ストレッチではなく、動かしながら。本来、使わないといけない筋肉の使い方の習得を。力みはいらない」と励んでいる。豪快なスイングの源はパワーではなく、しなやかでブレない体。長年歩んできた“森打法”で再出発する。(安藤 理)