ヤクルトのマスコットキャラクターつば九郎の契約更改交渉が年明けになることが25日、決まった。越年交渉は6年連続。
つば九郎にサンタさんはやって来なかった。クリスマスのこの日、つば九郎はサンタクロースの衣装を身にまとい意気揚々と都内の球団事務所を訪れた。ところが、球団は24日に仕事納めをしたとあって職員不在でもぬけの殻。入り口には「つば九郎殿 2025年度の契約更改ですが、話し合いの日程を何度も書面で送りましたが、送り先不明と戻ってきました。つば九郎ハウスから、早く新しい住所を決めてください。次回交渉は2025年1月お待ちしています。メリークリスマス! よいお年を~。」という無情の掲示があった。
つば九郎の巣として明治神宮外苑で一般公開されていた「つば九郎ハウ巣」が今季限りで営業終了になりながら球団に転居先を連絡しないまま引っ越したため、交渉日を伝える郵便が球団へ返還されたというわけだ。自業自得ともいえる失態に「ひっこすときはてんきょとどけだす べんきょうになりました。」と反省し、「まさに『あわてんぼーのさんたくろーす』じょうたいです。」とガックリ。年俸アップで楽しみにしていたクリスマスのディナーも「ねんぽうUPとおもいこんやはすきやきとかんがえていました。ぶたこまにくにします」と食材のランクダウンを余儀なくされた。
それでも「きゅうだんへのようぼうもかんがえてました。」と気を取り直し、予定していた要求案を報道陣に披露。「えんせいにいくときのほてるだいじょうげんの『かべ』みなおし」と「103万円の壁」ならぬ「宿泊費の壁」の撤廃を求め、次回の交渉役に「じかいはぜひあおきGMほさとはなしあいがしたいです。」と来年1月1日付けで就任する青木GM特別補佐を指名。「えんせいのほてるだいねあげしたい」「1・8くらい めしつき」と強気に突きつけてきた。
無謀ともいえる要望に球団幹部が首を縦に振るとも思えないが、「まだほかのえらいひとよりりかいりょくありそう」と青木GM特別補佐へ理解を求め「らいんでねまわしします。きっくばっくなし」と強調した。
“越年ツバメ”は「ではよいおとしを あと1かいおつきあいください。」と球団事務所をあとにした。次回交渉は年明けにも行われる予定も、青木GM特別補佐が出席するかどうかは微妙な状況。前回は1万円増の年俸6万円、ヤクルト1000&ジョア飲み放題でサインしたが…。再契約はなるのだろうか。