楽天を自由契約となった田中将大投手が２５日、都内のホテルで巨人の入団会見を行った。背番号は「１１」に決定した。
田中将は楽天、ヤンキース、楽天で日米通算１９７勝。ＮＰＢでは高卒１年目の０７年に１１勝して新人王。その後も最多勝２度、最優秀防御率２度、最多奪三振１度、沢村賞２度、ＭＶＰ１度など数々の個人タイトルを獲得してきた。
その中でも特に圧巻だったシーズンは２０１１年と２０１３年。１１年は１９勝５敗、シーズン１４完投、２２６回１／３を投げて２４１奪三振、防御率１・２７。１３年は２４勝０敗でレギュラーシーズン無敗の２４連勝、２１２回を投げて防御率１・２７と異次元の成績を残した。メジャーでも名門ニューヨーク・ヤンキースで１年目から６年連続２ケタ勝利を挙げるなど通算７８勝。楽天では背番号「１８」、ヤンキースでは「１９」を着けてファンを沸かせてきた。
阿部監督は獲得理由について「やっぱり２０１３年の日本シリーズで、それがすごく印象に残っていて、そこから時はけっこうたっていますけど、その印象しか僕はなくて。チームが勝つために己を犠牲にしてでも最後に登板してきたり、そういう熱い気持ちを持った投手だと思います」と語り、「それが今の若い選手が足りていないところ、僕はそう把握してるので、そういうのを見て学んで、これから先ジャイアンツがずっと続いていくわけですから、そういうのを継承していってもらいたいがために獲得に乗り出していただくようにお願いしました」と思いを明かした。