ロッテの藤原恭大外野手が25日、来季チームの顔としてフル稼働することを誓った。この日はZOZOで自主トレを行い、走り込みや打撃練習を中心に汗を流した。吉井監督から次期「スーパースター」として期待される18年ドラフト1位の24歳は、「朗希がいなくなったので、『ロッテといえば』という選手がいない。(自分が)入団する前から、スター選手がいないと言われてきた。優勝するチームは絶対にスター選手がいるし、12球団でもやっぱりロッテぐらい。若い選手でもっと、(ヤクルトの)村上さんとか代表する選手が各球団いるので、(自分も)特に野手でもあるのでそういうのを目指したい」と決意を込めた。
チームは今季3位でシーズンを終え、首位ソフトバンクとは18・5ゲームの大差をつけられた。吉井監督は「これはシンプルに個々のレベルを上げてもらうしかない」と指摘した上で、「マリーンズには昔は角中や荻野がいたけども、彼らが少しおじさんになってきて、それに続く真のスーパースターがいない。それをどれだけ作っていくか」と、チームの手本となるスター選手の登場に期待。次期候補には藤原の名を挙げ、「突き抜けた活躍できる選手が1人でも多く出てきてほしい。藤原は期待しています」と話した。
藤原は今季、開幕前にオープン戦での自打球で右膝蓋骨を骨折し、大きく出遅れて6月末に復帰。以降はレギュラーとして74試合に出場し、231打数67安打、2本塁打、21打点、打率・290だった。これまでは自分のことで精一杯だったが、「今年試合に出てより思ったというか、個人の成績もだけど、初めて『優勝したい』という気持ちが出てきた。今年は3位だったときに悔しい思いがめちゃくちゃ強かった。1軍にいる選手がもっと競争意識を持って、結果を出さないといけない」と、主力としての自覚も芽生えた。
今オフの11月には、動作解析ができる施設でスイング軌道などを確認し、今季から導入したノーステップ打法との相性のよさを実感。「1番振りやすいというか、バランスがいいのがノーステップ。ノーステップの形で、足を上げられれば一番いい」。今後は体幹を強め、足を上げて打球の強度を高めつつも、コンタクト率の高さをキープできるフォームを模索するという。球界屈指のイケメンが、来季はロッテの顔としてフル稼働し、目標の「3割&2ケタ本塁打」を成し遂げる。