東京Vは25日、鹿島から期限付きで加入していたDF林尚輝とFW染野唯月が、来季から完全移籍で加入することが決まったと発表した。
J2だった23年から2シーズン期限付きで加入し、守備陣の主力としてプレーしていた林は「2年間期限付き移籍だった僕を温かく受け入れ、共に闘ってくれたヴェルディファミリーの皆様には、本当に感謝しています。 もっとこのクラブと共に成長し、上を目指したい。そして、もっとヴェルディファミリーとして認められたい。 その思いが日に日に強くなり、大きな決断をしました。 シーズン後半は試合に出られない日々もありましたが、終盤戦のファン・サポーターの大きな声援を聞いた時、決断が正しかったと思いました。 新たな覚悟を持って、東京ヴェルディの為に全緑で闘います 2025シーズンもどうぞよろしくお願いします」とコメントした。
また染野は、鹿島から22年夏に育成型期限付き移籍で東京Vに加入し、23年には鹿島に復帰したが、同年の夏に再び東京Vに加入。同年のJ1昇格プレーオフの決勝では試合終了間際に同点PKを決めて、16年ぶりのJ1昇格に大きく貢献。今季も期限付き移籍で東京Vでプレーし、J1で36試合6得点をマークしていた。完全移籍が決まり、染野は「来季もチームの為に全力で闘います。 よろしくお願いします」とコメントした。
これで最終戦の京都戦(0△0)に先発した11人中、GKマテウス、DF谷口、翁長、宮原、綱島、林、MF森田、斎藤、FW染野の9人の残留が決定し、主力を担ったDF千田や、MF松橋、食野、FW山田剛ら若手の契約更新も発表されており、同戦に登録された18人中15人の残留が決定した。
MF見木は福岡へ移籍したものの、期限付き移籍だったFW山見はG大阪からの完全移籍が決定的で、同じく期限付きで京都から加入しているFW木村も完全移籍での獲得を目指している。
例年、オフシーズンに主力の流出に苦しむことの多かったチームだが、来季は6位と躍進した今季のチームをベースに、さらなる浮上を目指した戦いに臨む。