日本テニス協会は25日、2025年1月31日開幕の男子国別対抗戦デビス杯予選1回戦対英国(兵庫・ブルボンビーンズドーム)の代表選手を発表。日本ランキングダブルス1位で、ダブルス世界ランキング152位の柚木武(イカイ)が初の代表に選出された。また、日本男子トップで同69位の西岡良仁(ミキハウス)、同84位のダニエル太郎(エイブル)、元世界4位で同106位の錦織圭(ユニクロ)、同375位の綿貫陽介(SBCメディカルグループ)も選出された。
柚木は、24年全日本選手権男子ダブルスで渡辺聖太(橋本総業)と組んで初優勝。世界ツアー下部のチャレンジャー大会のダブルスでも5度決勝に進み、3度の優勝を誇る。
日本人離れした身長196センチから放たれる左利きのサーブは強力で、11月に行われた2025年全豪オープン・アジアパシフィック・ワイルドカード選手権の男子ダブルスで、渡辺とのペアで優勝。見事、25年1月の全豪オープン男子ダブルス本戦の大会推薦アジア枠を獲得し、4大大会自身初の出場に結びつけた。
デビス杯添田豪代表監督は「ダブルスで、今勢いに乗っている。日本人にはないサーブ力が武器。今後のダブルス強化も含めて選んだ」と、選出理由を明かした。柚木は法政大4年の2020年、岡垣光祐とのペアで全日本学生男子ダブルスのタイトルを獲得。卒業後の2021年にプロに転向した26歳だ。
日本と英国は過去2戦して日本の全敗。直近では2016年に英国で対戦し、当時世界6位の錦織と同2位のマリー(英国)が激突。フルセットの死闘を繰り広げた。次対戦で、英国は、エースで同15位のドレーパーが、自身のSNSでけがのために欠場を表明している。
デビス杯は2日間でシングルス4試合、ダブルス1試合の計5試合を行い3戦先勝方式。勝ったチームは9月12日から始まる予選2回戦に進む。