大相撲の幕内でモンゴル出身の欧勝馬(27)=鳴戸=が結婚したことが25日、分かった。お相手は愛知県出身で客室乗務員として働く30代の一般女性。約1年半の交際を経て、今月中旬に婚姻届を提出したという。「家族を食べさせないといけない責任ある立場になったので、頑張らないといけない」と表情を引き締めた。
2年ほど前の食事会で出会い、「優しいところが好き」とお互い温和な性格にひかれた。新妻は知人から「タレントの河北麻友子さん似」と言われることもあり、英語、中国語も話せるという。
半年ほど前に部屋の近所にある東京スカイツリーのレストランでプロポーズ。既に同居生活もスタートし、愛妻の手料理に舌鼓を打つ日々だそうで「体のことを考えて料理してくれている。作ったことがなくても『これを食べたい』と言うと、調べて作ってくれる。チキンカレーがすごくおいしい」と照れながらも、懸命なサポートに感謝した。
自己最高位の西前頭4枚目だった先場所は4勝に終わったが、新入幕だった5月の夏場所で10勝を挙げ敢闘賞を獲得するなど、飛躍の1年だった。「来年は三役を目指す1年にしたい」とさらなる躍進を誓った。
◆欧勝馬 出気(おうしょうま・でぎ)本名はプレブスレン・デルゲルバヤル。1997年4月9日、モンゴル・トブ県生まれ。27歳。16歳でレスリングを始め、高校2年の4月に元横綱・朝青龍の紹介でモンゴルから来日し千葉・日体大柏へ編入。同3年で全国高校総体120キロ級V。日体大入学後、相撲に転向して学生横綱に。21年九州場所、幕下15枚目格付け出しで初土俵。22年名古屋場所で新十両。24年夏場所、新入幕。得意は押し、いなし。190センチ、164キロ。