NHKは26日、大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」に白組で出場する星野源が歌唱する楽曲を変更すると発表した。
星野は当初「地獄でなぜ悪い」を歌唱する予定だったが、「ばらばら」を歌唱する。
「地獄でなぜ悪い」は、13年10月にリリースされた楽曲で、同年公開の映画「地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?」の主題歌。同作の監督を務めた園子温氏からのオファーを受けて書き下ろされたもので、当初NHKは、星野が同曲を弾き語りで披露すると発表していた。
星野は選曲について「NHK紅白の演出の方に、今年この曲を歌って欲しい」とオファーされたと明かし、意気込みを語っていた。しかしながら園監督が2022年に週刊誌で性行為強要疑惑を報じられたこともあり、一部視聴者から楽曲の歌唱に困惑する声が相次いでいた。園監督と週刊誌側は訴訟に発展したが、昨年12月に和解が成立している。
NHKからの発表は以下の通り。
第75回NHK紅白歌合戦 星野 源さんの曲目変更について
12月23日に行った「第75回NHK紅白歌合戦」の曲目発表以降、星野 源さんが歌唱する「地獄でなぜ悪い」に関して、さまざまなご意見をいただいております。
私たち制作チームは、今回のテーマである「あなたへの歌」のもと、この楽曲に込められた思いやメッセージを、テレビをご覧になる「あなた」へお届けすることで、今さまざまな時間を過ごしている人たちを勇気づけたい、という思いから、
楽曲の選定を行い、オファーしました。
なお、アーティストはもちろん、NHKも性加害は決して許さないという姿勢であることは言うまでもありません。
しかし、曲目発表後の反響を受け、あらためて紅白制作チームとアーティストサイドで協議を行い、番組全体の構成や演出面などから判断し、星野源さんの歌唱曲を、デビューアルバムに収録されている「ばらばら」に変更することを決定しました。
ぜひ、紅白制作チームならびに星野 源さんが思いを込めたパフォーマンスにご期待ください。
第75回NHK紅白歌合戦