◆卓球▽Tリーグ(26日、大阪・貝塚コスモスシアター)
女子でリーグ3位の日本生命は、ホームで同5位の九州と対戦し、2―3で競り負けた。団体戦で、第1試合ではパリ五輪銅メダルの早田ひなが今季初出場。赤江夏星とのペアでダブルスに臨んだが、1―2で梅村優香、塩見真希組に敗れた。第2試合のシングルスでは、麻生麗名が出沢杏佳に3―1で勝利。第3試合は鄭怡静(台湾)が申裕斌(韓国)に2―3で敗れ、第4試合は赤江が野村萌を3―0で下した。最終の第5試合(1セット先取)では、鄭が申に再び敗れ、チームは2024年最終戦を白星で飾れなかった。
早田が激動の一年を終えた。五輪初出場となったパリ大会のシングルスでは、試合中に左手首付近を負傷。それでも、痛みを抱えながら臨んだシングルス3位決定戦では申を4―2で破り、銅メダルを獲得した。その後の団体戦でもダブルスに起用され、日本女子の2大会連続の銀メダルに貢献。「メダルを2つ獲得できたっていうのは、すごくうれしかった」と振り返った。
五輪から帰国後は患部の回復に努め、11月のWTTファイナルで約3か月半ぶりの実戦復帰。初戦でルーマニア選手に敗れたが、完全復帰へ前進した。
Tリーグでは、10月に登録抹消されたが、今月に再登録。左手の患部にはテーピングを施し、この日のリーグ復帰戦に臨んだ。
第1セットを8―11で落とした早田、赤江ペア。第2セットでは、早田の強烈なスマッシュで2点目を決めると、その後は勢いそのままに11―7でセットを奪い返した。しかし、勝負の第3セット(6―6からスタート)では、11―11から痛恨の2失点を喫した。
「久々の復帰戦と言うことで緊張もしたけど、いいプレーもあった。でもやっぱり、練習量がまだ足りていない分、赤江選手とのコミュニケーションがうまく取れずに負けてしまったかなって部分は悔しかった」
来年1月にはシングルスで3連覇が懸かる全日本選手権(東京体育館)が待つ。同5月の世界選手権個人戦(カタール・ドーハ)出場に向け、今年10月のアジア選手権で出場権を得られなかった早田にとっては、代表選考が懸かった重要な大会。「悔いなく試合ができればいいな」と決意を込めた。