タイガースのスコット・ハリス編成本部長が、27日(日本時間28日)、オンライン会見に応じ、ロッテからポステイングシステムを利用して米大リーグ移籍を目指している佐々木朗希投手との交渉について、進行中であると語った。
「我々側から、ジョエル・ウルフ代理人に全てのプレゼンテーションと、その資料を提出した。本人との面談については、この休暇(クリスマス、年末年始)が終わってから、先方から連絡が入るという風に認識している。まだ(現時点では)何も聞いていない。我々は、提出物を出し、待機している状態だ」と語った。
12月にテキサス州で行われたウィンターミーティング中に、ウルフ代理人は「20球団以上の球団から連絡があった」と語った。今月10日過ぎに一時渡米した佐々木は、ウルフ代理人と球団の絞り込み作業に入り、ヤンキース、メッツ、カブス、ホワイトソックス、レンジャーズなどと面談したと報じられた後、一時帰国中。年内の面談には入らなかったものの、ハリス氏は、まだ、佐々木側から断りの連絡がないことから、交渉は継続中という見方を示した。
一方でフィリーズのドンブロウスキー球団社長は「佐々木と話したいが、我々は(面談に)招待されていない」とメディアに語り、年内の面談が実現しなかったレッドソックスなども争奪戦脱落かとみられているが、一部メディアでは、「12月に面談しなかった球団と年明けに面談する可能性がある」という情報もある。米国では、一般に、クリスマス休暇以降、年末年始のホリデーシーズンに入るが、正月は2日から通常勤務に戻る。佐々木側の絞り込みも、年明け一気に進みそうだ。