中山11R・ホープフルステークス・G1・馬トク激走馬=ピコチャンブラック
福島・芝2000メートルの新馬戦を圧巻の内容で勝ち上がったキタサンブラック産駒。余裕でハナを奪い、残り1ハロンではジョッキーが、後ろを振り返る余裕を見せて7馬身差V。上がり3ハロンは次位に0秒5差をつけるダントツの35秒0と、大物感にあふれる初陣だった。
バランスのいい好馬体。日本ダービー馬のフサイチコンコルド、皐月賞を制したアンライバルドが出ている名牝系バレークイーンの系統だけに、成長力はお墨付きと言えるだろう。
中間は11月28日に外厩・チャンピオンヒルズから入厩。1週前は初コンビとなる川田が駆けつけ、3頭併せでやや制御を欠く追い切り。対策として、馬具をリングハミから操縦性が高いトライアビットに変更。美浦・Wコースの最終追い切りでは、鞍上と呼吸を合わせ、ラスト1ハロン11秒2と抜群の伸び脚だった。
2番手で構えた前走のアイビーSは、勝ち馬マスカレードボールに出し抜けを食う形。現状、早めに仕掛けていける小回りの方が全能力発揮に適した舞台といえる。テンションさえ保てば上位争い必至だ。