大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」(後7時20分)で、歌手・星野源の歌唱楽曲が「地獄でなぜ悪い」から「ばらばら」に変更されたことについて、「地獄―」を主題歌に起用し、2013年に公開された映画「地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?」のメガホンを執った映画監督の園子温氏が、事務所の公式ホームページで声明を発表した。
園氏は声明で「私に関する性加害疑惑が今も残存しているかのような情報発信がなされておりますが、上記疑惑を発信した週刊女性に対しては、過日のご報告の通り、同社を刊行する主婦と生活社を被告として訴訟提起をし、すでに同社との間で裁判上の和解が成立」していると言及。「この度は多大なるご心配やご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません」とした。また、園氏について和解後も以前と同様の情報発信を続けている男性との損害賠償請求訴訟が続いていることも明かした。
星野の歌唱曲に関しては、26日にNHKが「番組全体の構成や演出面などから判断し、星野源さんの歌唱曲を、デビューアルバムに収録されている『ばらばら』に変更することを決定した」と発表。星野も同日「(『地獄―』の歌唱をオファーされた)意図から離れ、真逆の影響を与えうるのであれば、それはオファーを受けた私たちの想いに反してしまいます。そのため、今回同曲を歌唱することを取りやめることにいたしました」としていた。
園氏は2022年に週刊誌で性行為強要疑惑を報じられたことから、一部視聴者から楽曲の歌唱に困惑する声が相次いでいた。園氏と週刊誌側は訴訟に発展したが、昨年12月に和解が成立している。