中日の年賀式が6日、名古屋市内の球団事務所で行われ、吉川克也球団社長(68)が2軍施設であるナゴヤ球場の移転を検討していることを明かした。移転先や完成時期などは未定。「老朽化に伴い、移転の話を(中日新聞)本社と進めている。早いうちに、大枠を固めて発表できれば、と考えています」と話した。
同施設は、名古屋市内で「中日スタジアム」として1948年に設立。51年には全焼火災に遭ったが、設立当初から中日の1軍本拠地として使用され、75年に「ナゴヤ球場」に名称を変えた。1994年10月8日には、史上初の同率首位決戦となる中日―巨人のリーグ最終戦が行われ、巨人がリーグ制覇した「10・8決戦」の舞台にもなった。ナゴヤドームが完成した97年から2軍本拠地となった。
来年には球団創立90周年を迎えるドラゴンズ。巨人や阪神が新2軍球場を完成させ、ヤクルトなども2軍施設の移転が決定している。他球団の情報を収集し、中日新聞社や、球場を管理する株式会社ナゴヤドームと連携を取りながら、移転事業を進めていく。
〇…中日・井上新監督が年賀式に参加し、あいさつで笑いを誘った。就任当初から選手に「殻を破れ」と訓示してきたこともあり、この年末年始は「あらゆるエビとカニを堪能してきた」とニヤリ。「格好つけてる自分を取っ払わないと変わらない。ドラゴンズが輝かしい青になるように」と誓った。大島オーナーは「前回のへび年だった13年は、12年ぶりにBクラス。一周したし、へびのように脱皮してほしい」と、20年の3位以外の11年はBクラスに沈んできた悪夢からの脱却を願った。