オリックスのドラフト1位・麦谷祐介外野手(22)=富士大=が7日、“4種の神器”を携え、プロ生活を開始した。他の新人5選手と大阪・舞洲に入寮。「24時間(施設が)使えるので、野球に打ち込みたい」と力強く意気込んだ。
入室して真っ先に左の好打者が段ボールから取り出したのは、4種類の練習用バット。グリップ周辺が円柱のように膨らんだ、長短2本の「バレルバット」、グリップ部分が太く設計された「パームアップバット」、そして両端が平面型の「スピンバット」だ。
これらは「インプット動作(打撃の形づくり)に、うまくつながる」と、いずれも大学時代から愛用。中でも、最も原型からかけ離れたスピンバットは「(ボールに対し、バットの)面を出す練習、試合で生きる打撃が(習得)できる。バットの出方が変わり、ファウル、ミスショットが減る」と、確実性向上につながることを力説した。
6日に6選手が入寮しており、これで今年の新入団全12選手が集まった。8日に舞洲で新人合同自主トレが始まる。「アピールして開幕スタメンを狙いたい」と麦谷。「将来はイチロー選手のように」と決意を胸に、“イチ流”バットマンへの道を歩み始める。(南部 俊太)