8日放送のフジテレビ系「ぽかぽか」に、52歳で大ブレークした漫談家の綾小路きみまろ(74)が出演。ブレーク前から交流のあったビートたけし(77)との思い出を語った。
「新宿の居酒屋で集まって、たけしさんもまだ売れてない頃で、いつも芸談議ですね、芸のことしか話さない」と振り返ると、「みんな燃えてましたね。そのうちに漫才ブームがきて、ツービートがドーンっと出て、私はそこから20年ぐらい低迷していたんですけど、すごいなと、ああやって一生懸命やってる人はそういう星の下に生まれてるんだなと納得した思い出がありますね」と、一気に人気者となったビートたけしへの思いを吐露した。
「私が20年後にブレークして、ある番組でたけしさんが私を呼んでくださって、『よかったね、売れて。頑張ってたもんね』と。私、泣きましたね。たけしさんも涙ぐんでた」。その際の気持ちについて綾小路は「なんか、元日本兵と会ったみたいなね。ジャングルの中で戦ってたんだね、みたいな雰囲気をその場で感じましたね」と表現。「たけしさんと、またお話したいなと思います」と続けた。
コロナ禍で収入が激減するなどした頃、70代となることもあり引退を考えていたという綾小路。しかし「たけしさんも『ダメだよ、そんなこと考えちゃ。やれるとこまでやるんだよ』とおっしゃってくださったので、(その言葉が)心の中で生きてますよ。肝に銘じて精進したいと思っています」と、たけしの言葉で思いとどまったことも明かした。