日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事は8日、統括団体ワールドラグビー(WR)に合わせた用語変更を加盟協会などに6日付で通達したことを明らかにした。昨年11月のWR理事会で承認された。
変更された用語は8つ。ファンにもなじみ深いボールを前に落とす反則「ノックオン」は「ノックフォワード」、「ゴールライン」は「トライライン」に。日本が史上初めて8強に進んだ2019年W杯日本大会で、NO8・姫野和樹(トヨタ)の代名詞的なプレーとなった「ジャッカル」(密集の接点で相手からボールを奪い返す)は「スティール」に変わる。順次変更し、審判のコールや場内表示も統一される。
W杯の再招致も目指している日本協会は、WRが昨年11月に行った世界的試験実施ルールに対応。理事会では従来の用語を残す意見もあったとしつつ、岩渕専務理事は「世界的な変更なので、共通の同じ用語を使うことが大切。今後大きな大会が日本に来た場合のことを考えると、速やかに変えた方がいいという結論になった」と説明した。(大谷 翔太)
◆ラグビーで変更される用語◆
▽ノックオン→ノックフォワード
▽ジャッカル(ジャッカラー)→スティール(スティーラー)
▽ゴールライン→トライライン
▽インゴールエリア→トライゾーン/トライエリア
▽ラッチ→プレ・バインド/プレ・ボンド
▽ゴールラインドロップアウト→トライラインドロップアウト
▽一時退出→イエローカード
▽退場→退出/レッドカード