阪神のドラフト3位・木下里都投手=KMGホールディングス=が9日、社会人時代の担当客招待プランを明かした。昨年まで自動車販売員として担当していた約40人を甲子園の1軍戦に招く計画。「招待して!と声をいただく。いっぱい招待できるように」と闘志を燃やした。
担当客は九州地方が中心。ドラフト指名後には一人一人に丁寧にあいさつし引き継ぎを済ませた。「プロの方でも頑張ってきますと伝えると、皆さんに『頑張ってきてください』と言っていただいた。プロで投げている姿を見せられたらうれしい」。お世話になった同僚を含め、古巣への感謝の思いは尽きない。
この日は鳴尾浜球場で新人合同自主トレ2日目に参加。即戦力として期待される右腕だが「自分のペースでアピールできたら」と過度な焦りは禁物だと心得ている。ただ、開幕1軍の座は「目指すべきところ」と譲らない。元カーディラーのプロ野球人生。最後の“アフターサービス”は球界では超異例の観戦ツアーになりそうだ。