男気の1500万円寄付だ。ソフトバンクの近藤健介外野手(31)が9日、鹿児島・徳之島の天城町総合運動公園で合同自主トレを公開。昨年12月に園内の室内練習場の人工芝を張り替え、全費用を負担したことが分かった。
黒毛和牛を携えて陣中見舞いに訪れた同町の森田弘光町長から、感謝状を贈呈された。近藤の父・義男さん(64)は「ノックもできないくらいボコボコになっていたので相談しました。(昨年)12月10日に完成して、町に寄付する形。費用は1500万円です」と説明。推定5億5000万円プラス出来高の年俸から自腹で支払った。
同町関係者は「感謝してもしきれません」と恐縮の様子。徳之島で自主トレを始めて8年目のパ・リーグMVPは「もちろん考えています」と、練習拠点を自腹で整備しながら“生涯徳之島”で現役を全うする意向だ。(田中 昌宏)
○…近藤が上沢の加入を歓迎した。11年のドラフトで日本ハム入りした同学年。上沢が14年9月15日のオリックス戦でプロ初完投初完封を達成した試合ではマスクをかぶった仲だ。「想像もしてなかった。本当に心強い」と大喜び。同じく日本ハム時代の盟友であるドジャース・大谷が間もなくパパになることについては「野球と筋トレだけが趣味じゃ、もうその時間(確保)はなかなか厳しいよ」とイクメン化を期待した。