◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中谷潤人―同級6位ダビド・クエジャル▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者・堤聖也―同級4位・比嘉大吾▽バンタム級10回戦 那須川天心―ジェーソン・モロニー(2月24日、東京・有明アリーナ)
WBOアジアパシフィック・バンタム級王者の那須川天心(帝拳)が10日、自身のSNSで「俺の中で大勝負です」と、元WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)とノンタイトル10回戦へ改めて強い決意を示した。
年末年始も練習に励んできた那須川。ダブル世界戦&那須川の転向第6戦などが行われる「PRIME VIDEO BOXING 11」(2月24日、有明アリーナ)の前売りチケットの一般販売が11日午後6時から開始するが、那須川は「応援チケット」もチーム天心のサイトで11日午後6時から発売されると投稿。「今回の試合は負けるかもしれないとも言われてるし俺の中では大勝負です」と試合に対する意気込みを綴った。
那須川は「恐怖心はありますけどそれ以上にワクワクしています この感覚は久しぶりです 強い奴に挑みその上で勝つのが格闘技 那須川天心が本物なのか偽物なのかこの試合でハッキリ分かるでしょう」(原文ママ)と投稿。その上でファンに向けて「一緒に闘いましょう」と呼びかけた。
那須川はキックボクシング42戦無敗でボクシングに転向。2023年4月のデビュー戦を3―0判定勝ち。24年10月の転向5戦目で、ジェルウィン・アシロ(フィリピン)に判定勝ちし、初の地域タイトルを獲得した。スーパーバンタム級の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)にも挑戦したことのあるモロニーとの一戦は、今秋以降の世界挑戦という目標に向け、大きな試金石となる。
WBOの最新ランキングでは7位に下がったモロニーと入れ替わって、6位に浮上した天心。WBAの最新ランキングでも2位と変わらず、WBCでも3位と評価されている。
一方、モロニーは10日、双子の元スーパーフライ級世界王者アンドルーとともに34歳の誕生日を迎えた。那須川戦が決まった際には自身のSNSで「これまで以上にハングリーで、やる気満々だ。私の実力を世界に示す時が来た!」と表明。さらに2025年を迎えるあたり、「私の目標は再び世界チャンピオンになること。かかって来い!」と闘志を燃やしている。
2月24日には、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)と3度目の防衛戦、WBA世界同級王者・堤聖也(角海老宝石)が元WBC世界フライ級王者で同級4位・比嘉大吾(志成)と初防衛戦を戦う。注目の“バンタム級祭り”に向け、那須川は「狼煙を上げるぞ」と勝って“主役”の勝ち名乗りを上げるつもりだ。
戦績は27歳の中谷が29戦全勝(22KO)、23歳のクエジャルが28戦全勝(18KO)、29歳の堤が12勝(8KO)2分け、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分け、26歳の那須川が5戦全勝(2KO)、34歳のモロニーが27勝(19KO)3敗。
試合はPRIME VIDEOでライブ中継される。