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中谷潤人が渡米後翌日にスパー開始  山火事の影響にも室内トレで対応

スポーツ報知 2025年1月10日 15時43分

◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中谷潤人―同級6位ダビド・クエジャル▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者・堤聖也―同級4位・比嘉大吾▽バンタム級10回戦 那須川天心―ジェーソン・モロニー(2月24日、東京・有明アリーナ)

 米ロサンゼルスで強化合宿中のWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が順調に練習を消化している。渡米翌日の8日(日本時間9日)には早速、6ラウンドのスパーリングを行ったという。

 同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)と3度目の防衛戦に向け、27歳の誕生日だった今月2日からスパーリングをいきなり敢行。さらに4日、5日と実戦練習を重ね、渡米前に14ラウンドを消化。「最初は全然動かなかったんですが、タイミングでパンチを出すようにしていったら、だんだんと動きも良くなってきた。ロサンゼルスで(スパーリングを)たくさんするので、そのタイミングをより正確にしていければ」と出発前に話していた。

 ロサンゼルスとその周辺では7日以降に起きた山火事が続いている。幸いにも、中谷が滞在している場所は火災現場から離れており、避難することはないが、関係者によると煙や灰が飛んで来るため、外出してのロードワークができない状態だという。中谷はアパートにあるランニングマシンを使って心肺機能を高めている。

 山火事の被害に心を痛めながらも、中谷はV3に向けて「緊張感を持って頑張る」という渡米前の決意どおり、ロス合宿に集中していくしかない。このほど、米国で最も権威のある専門メディア「THE RING」が2024年の年間最優秀選手候補に中谷を挙げたが、さらに「イベント・オブ・ザ・イヤー」でも、井上尚弥(大橋)―ルイス・ネリ(メキシコ)戦がメインだった5月の東京ドーム興行とともに、中谷が7大世界戦(8大タイトルマッチ)の“大トリ”をつとめた10月13、14日の有明アリーナ連日興行も候補に挙がった。受賞者は11日に発表される予定。パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で9位につける27歳はさらに世界の視線を集めていく。

 戦績は27歳の中谷が29戦全勝(22KO)、23歳のクエジャルが28戦全勝(18KO)。

 試合はPRIME VIDEOでライブ中継される。

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