阪神のドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園=が10日、巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(18)=花咲徳栄=との初対戦へ、闘志を燃やした。石塚とは昨年9月のアジア選手権に出場したU18日本代表で共闘。この日は、都内で行われたNPB新人選手研修会で同選手権以来、顔を合わせたが「持ち味のストレートで抑える」と早速、イメージした。
U18ではエース格と4番。6度目のアジア王者を目指したが、決勝で台湾に敗れ(1―6)準優勝に終わった。今朝丸は決勝で先発し、敗戦投手。石塚も好機で凡退し、涙をのんだ。伝統の一戦を舞台に、右腕は「対戦できるチャンスができた。やってみたい」と熱望した。
その先に「もう一度、侍ジャパンに選ばれて優勝を」とリベンジへの思いもひとしお。石塚らU18メンバーとの侍入りを「一番ベストな形」と明言し、輝かしい未来を見つめた。来年3月にはWBC、27年にはプレミア12が開催されるが、「いち早く、入りたい」と言葉に力がこもった。
かつての戦友との束の間の再会。「一緒に戦った仲間が、プロ野球の世界でいいライバルになる」。また一つ、頑張る理由ができた。(直川 響)