11日放送のテレビ東京系「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」(土曜・午前11時3分)に俳優のオダギリジョーが出演。10日から公開された俳優・松重豊が主演、脚本、監督を務めた映画「劇映画 孤独のグルメ」に出演を決めた理由などを明かした。
オダギリは若手時代から松重との共演機会が多く尊敬していると明かし、自身が監督を務める作品にも多々出演してもらっていたことから「松重さんの方から呼ばれると断りづらい」と笑いながらオファー決断の理由を語った。
「孤独のグルメ」では劇中に登場するラーメン店「さんせりて」の店主を演じており、「もっと軽い遊び感覚で…」とオファーを受けたと話したが、重要な役柄を任されたようで「結構大事な役割でした」とぽつり。オダギリは松重が1985年に公開された、寂れたラーメン店をタンクローリー運転手が立て直し、ラーメンブームに拍車をかけてアメリカで大ヒットした映画「タンポポ」が好きで、それをオマージュしたものだとも明かした。
2019年に映画「ある船頭の話」で監督を務めたオダギリ。伊集院が「監督経験のある役者が同じ立場の人に演技指導を受けるのはどういう気持ちなのか」と聞かれると「同業者だからちょっとしたニュアンスでくみ取っていける。でも、松重さんが監督というのは松重さんもきっと戸惑っているところもあるだろうし、そこは僕も監督を経験した先に歩んだものとして、質問がきたら答えるみたいな」と先駆者としてアドバイスを贈っていたと明かした。実際に何度か質問をされたといい「そこは先輩風を吹かしながら話してました」と笑った。また、松重は監督業を楽しんでいた様子も明かし「すごくうらやましいです」。自身は根詰まるタイプだと明かし「苦しんじゃうのは人間性ですかね。面白いいい作品を役者として続けられるのが一番」と語った。
最後には「食に関するって気軽に観(み)られたりする。小難しい感じもないのでたくさんの方に楽しんで観てもらえたら」と呼びかけた。