大相撲初場所を翌日に控えた11日、東京・両国国技館で15日間の安全を祈願する土俵祭と優勝額贈呈式が行われ、秋場所優勝の大の里(二所ノ関)と九州場所優勝の琴桜(佐渡ヶ嶽)が出席した。
高さ3メートルを超す大きな優勝額の前で大の里は関取の証しである大銀杏を初めて披露した。
「うれしいですね。やっとできたかなという印象です。完全に結ったのは今日が初めて。長い付き合いになる? そうですね。もっと(髪を)伸ばさないといけない。師匠にはまだ見せていないです」。
今場所は琴桜と豊昇龍のダブルでの綱取りに話題が集中している。「しっかり調整して稽古もできたので、明日から15日間、発揮できるように頑張りたい。自分は自分のペースでがんばりたい」と話した。
琴桜は優勝額を見て「目の前で見ることはなかったので、大きかったですね。これから一つでも増やせるようにやっていきたいと思います」と冷静だった。
横審の稽古総見では八角理事長(元横綱・北勝海)から「積極性が欠けている」と指摘されたが、順調に稽古を積み重ねてきたという自負はある。「変わらずにやるだけなので。しっかりと目の前の一番に集中して、いい相撲を取っていきたい」と綱取りの緊張感は感じさせなかった。
元日には千葉・松戸霊苑に眠る祖父で先代の佐渡ヶ嶽親方(元横綱・琴桜)の墓参り。「目指すところは変わらないので、しっかりと見守って下さいと報告しました」。先代は5回の優勝を誇る。「(贈呈式は)何回、やってもいい。一つでも多く先代に並ぶように頑張りたいです」と話していた。