【メルボルン11日=吉松忠弘】テニスの全豪オープンが、男子で元世界4位の錦織圭(ユニクロ)と女子で2度の全豪優勝を誇る大坂なおみ(フリー)を中心とした日本テニスに注目だ。大会公式HPで「錦織と大坂が、日本の国旗を掲げる」と題した記事を掲載。両選手が、全豪で、どのぐらい活躍しているかを紹介した。
記事では、先週、錦織が香港オープンで約6年ぶり、大坂がASBクラシック(ニュージーランド・オークランド)で約2年9か月ぶりに決勝に進出したことに触れ、「ともに敗れたが、この10年で最も傑出した2人の日本選手は、自信とともに全豪に挑める」と期待した。
実は、日本の男女の選手がシングルスで同週のツアーで決勝に進んだのは、過去1回しかない。2016年2月8日の週に、男子では錦織がメンフィス・オープンに優勝。女子は土居美咲が台湾オープンで準優勝だった1回限りだ。
また、2人が、どれだけ全豪で強いかも数字で紹介している。大坂の全豪通算勝敗は24勝6敗で勝率8割は、現役選手で、世界1位のサバレンカ(ベラルーシ出身)の8割1分5厘に次ぐ成績だという。また、全豪の24勝は杉山愛の19勝を上回り、日本女子最多だと強調した。
錦織は、4大大会で通算103勝を挙げていて、それは2番手の西岡良仁(ミキハウス)の18勝に、84勝もの大差をつけていると述べた。そのうちの27勝を全豪で挙げており、勝率7割3分は、自身の4大大会では最高としている。