巨人OBの松井秀喜氏が11日放送のNHK総合「みんな あなたが好きだった プレーバック 長嶋茂雄の世紀」(後4時30分)に出演。ヤンキースを目指すきっかけを語った。
巨人に入団後、星稜高時代に三塁を守っていたことから「こうなったら長嶋茂雄を追いかけたい」と当時、監督だった長嶋氏に三塁転向を直談判した。しかし、「お前は三塁じゃない」と断言されたという。その理由について、長嶋氏はヤンキースで4番の外野手として56試合連続安打を放つなどの活躍したジョー・ディマジオ氏に憧れていたといい、「俺はお前をジョー・ディマジオに、日本のジョー・ディマジオにしたいんだ」と言われ、そのことがきっかけとなり「自分の中でヤンキース、ジョー・ディマジオが少しずつ大きくなって、メジャーリーグに行きたいと思ったら自分はヤンキースに行きたいと思った」とメジャーでの活躍につながったと語った。
2001年には長嶋氏が巨人の終身名誉監督に就任。翌年のオフに松井氏はメジャー移籍を決断した。「おそらく移籍するとは思っていなかったんですよね」と当時を振り返ると、移籍に関して「ジャイアンツの終身名誉監督としてはノー」と言われていたというが、ヤンキース入りが決まると「よかったな」と声をかけられたと明かした。
長嶋氏が監督を続けていたらメジャーへ挑戦していなかったかと問われると「どうですかね…考えたことないですね」と前置きをし「行きづらかったでしょうね。行くか行かないかはわかないですけど、行きづらさはあったと思います」と語った。