巨人・佐々木俊輔外野手(25)が11日、ジャイアンツ球場で自主トレを行い、主力の丸佳浩外野手(35)からレギュラーを奪い取る決意を口にした。
「丸さんを超えないと、僕は試合に出られない。カジ(梶谷)さん、タピ(立岡)さんが引退をされて、今(外野陣で)左バッターが全然いない。丸さんから『佐々木が後釜』と言ってもらえるぐらいに(なりたい)」
ルーキーイヤーだった昨季は「1番・中堅」で開幕スタメンに抜てき。新人野手では阿部監督以来23年ぶりの快挙を果たしたが、その後は1軍投手陣のレベルの高さに苦しんだ。結果は59試合で打率2割3分1厘、本塁打ゼロ、6打点でシーズンが終了。社会人卒の25歳は「(今季)2年目ですけど、クビを切られてもおかしくないなって。僕に、年齢のアドバンテージはないので。結果を出さなかったら終わりだろうなと思っています」と並々ならぬ覚悟でオフに臨んでいることを明かした。
昨季限りで梶谷、立岡と2人の左の外野手が現役を引退。「あの頼れる2人がいたからこそ(層も厚かった)。そんな簡単じゃないですけど、僕が代わりの存在になりたい」。この日は門脇とともにマシン打撃で汗を流し、力強い打球を連発した。
一方で丸も通算2000安打を射程圏に捉え「年は取ったけど、まだまだ若い選手に負けないようにしたい。若手を見たいファンの方には『また丸かよ』って思われるかもしれないけど、今年もずっと試合に出続けられるように」と気合は十分。雪辱を期す2年目、燃える思いで大きな壁に立ち向かっていく。