レッドソックスのA・コーラ監督が11日(日本時間12日)、フェンウェイパークで開催されたファン感謝イベントに出席。地元メディアに対応し、メジャー3年目を迎える吉田正尚外野手について、今季は守備機会が増えることを期待した。
「マサは数週間、日本に帰国していたが、こっちに戻っており、昨日、話をする機会があった。肩の状態は良さそうだ。筋力も強まってきているし、稼働域も広がった。2週間後には、素振りができるだろう。(キャンプ地の)フォートマイヤーズにどういう状態で来るのか、見てみよう」とコーラ監督。昨年10月に手術を受けた吉田の右肩の状態に満足そうだった。
右肩痛に悩まされ、昨年は延長戦で1イニングだけ左翼守備についた以外、DHでの出場に固定された吉田。今季の起用構想について問われた指揮官は「まず彼が健康体に戻ることが第一だが、理想を言えば、彼が(左翼)守備につくことは、チームにとって非常に有益だ。昨年、守備機会が減ったのは、肩の状態(良くないこと)が理由だった。データが物語っているように、けがさえなければ、彼はリーグで屈指の打者だが、違和感がある時はゴロが増えたり、浅いカウントでのアウトが増える傾向にある。願わくば、彼が健康体を取り戻し、外野守備にもついて欲しい」と言及。
右打者のレフスナイダーと左打者の吉田が、ツープラトンで左翼を守ることが可能になれば、打線構想に多様性が生まれる。オフの積極補強で、戦力が増したレ軍の指揮官は、健康体の吉田を伴い、プレーオフ進出に意気込んだ。