J2北海道コンサドーレ札幌のFW白井陽斗(25)が沖縄・金武町でのキャンプ第1クール最終日の11日、右ウィングバックの定位置取りを誓った。
4日間を終えた白井の目は、やる気に満ちあふれていた。今キャンプでは本職のFWではなく、右ウィングバックで起用されている。同位置には昨季29試合に出場したMF近藤友喜(23)が立ちはだかるが「負ける気はしない。誰にも」と真っ向勝負を宣言。「今年はメディアを含めて近藤、近藤ってうるさいでしょうけど、白井で終わらせてやりますよ」。強気発言で自らを鼓舞。下剋上を果たし、主役の座をつかみ取る覚悟だ。
昨年7月、J3琉球から完全移籍で加入したが、10試合で1得点と不完全燃焼に終わった。「僕の中での主役はFW」とこだわりは捨てていないが、岩政大樹監督(42)のスタイルは理解している。サイドの選手も中央にどんどん入って行くイメージを持っており、「前の選手は攻撃のスイッチが入ったら自由に動いて、というのがあるので。楽しみ。ウィングでもFWの位置に入ったりできる。むしろサイドでもFWよりいい動きをしようと意識している」。指揮官が思う形を体現し、新たな位置で存在感を示すつもりだ。
昨オフ、背番号71から琉球時代に着けた7番への変更を希望したが、タイ人MFスパチョークが背負うことになった。「それも含めて見返してやろうと。言うのは簡単なので。後はピッチ上でやります」。有言実行を果たして札幌の顔となり、1年でのJ1復帰へつなげる。(砂田 秀人)