春夏7度甲子園で優勝し、16年夏限りで休部となっているPL学園硬式野球部のOB会懇親会が12日、大阪市内で開催された。会長の桑田真澄・巨人2軍監督や、元阪神の片岡篤史氏、元横浜の野村弘樹氏、元ヤクルトの宮本慎也氏ら、65人が出席。会の冒頭で登壇した桑田氏は、「PL学園野球部復活を前に、学校自体、存続が非常に厳しい状態だということを皆さんにもご理解いただきたいと思っております」と、同校の現状を報告した。
一方、昨年11月には元高校球児による「マスターズ甲子園2024」に出場するなど、OBとしての活動は続いており、桑田氏は「我々ができることは1つしかありません。それは、PL学園野球部の絆を絶やさないこと」と話した。
挨拶全文は以下の通り。
「皆さん、新年おめでとうございます。お忙しい中、懇親会に集まっていただきまして本当にありがとうございます。
まず初めに、PL学園の実情についてお話をさせていただきます。昨年もお伝えさせていただいたんですが、PL学園の生徒数が年々減少しています。今、中学、高校1学年1クラスになっています。そして、中学は1クラスで約生徒が11名、高校は1クラスで約14名になっています。PL学園野球部復活を前にですね、学校自体、存続が非常に厳しい状態だということを皆さんにもご理解いただきたいと思っております。
PL教団とも継続して話し合いをしておりますが、残念ながら何も進展がないという状況です。そんな状況の中で我々ができることは1つしかありません。それは、PL学園野球部の絆を絶やさないことだと思います。この懇親会も年に1度ですが、我々にとって大切な活動だと考えています。これからも皆さんと昔話をしたりですね。時には仕事のつながりを作ってですね、交流を深めていきたいと思っています。
来年もまた1人でも多くのOBの方が集まっていただけるように心から祈念して、私の挨拶にさせていただきます。本日はお集まりいただき本当にありがとうございました」