昨年現役を引退し、現在サッカーのドイツ1部リーグ・フランクフルトU―21のアシスタントコーチと日本代表コーチを務める長谷部誠氏が12日、さいたま市内の浦和駒場スタジアムでフランクフルトが日本で設立したアカデミー主催の「WINTER CAMP」に参加した。
約50人の小学生に向けて座学やグラウンド上でサッカー教室などを実施。2022年11月にフランクフルトと長谷部氏の古巣でもある浦和がクラブ間提携の覚書を締結したことで今回の活動が実施され、子供たちとの時間を「楽しくやってくれることが大事だと思いますし、熱量っていう意味では、こっちのコーチングする側も声がかれるぐらいやってるんで、それはそれで楽しかった」と笑顔で振り返った。
座学では「考える力」「行動する力」「継続する力」の重要性を伝え、ピッチ上で行われたトレーニングでは一緒にプレーしながら、体の向きや切り替えの重要性などを身ぶり手ぶりで伝えた。昨年現役を引退し、現在チームでは20歳前後の選手の指導に当たっているが、今回の活動に向けて意識したことを聞かれ「今日も大きな声を出して僕もやりましたけど、その熱量っていうところをやはりコーチングのところでは日々学んでる。向こうでは練習から選手たちに対して自分の熱量を全て注入するぐらいの形でやるということを日々やってますので、それを今日も自分の中ではやったつもりです。そういう熱量をしっかりとグラウンドに持ち込める指導者を選手時代に自分は魅力的だなと思い、すごく惹かれていたので、そういうところは自分も今トライしているところです」と話した。