現役ドラフトで巨人から阪神に移籍した畠世周投手(30)が12日、兵庫・鳴尾浜で自主トレを公開し、2年連続の“年越しラン”から移籍1年目をスタートさせたと明かした。昨年大みそかの午後11時50分に都内の自宅を出発。除夜の鐘を聞きながら走り、元日の午前0時20分ごろに終了した。「皆さん、年越しそばを食べるじゃないですか? そういうイメージで」と笑顔で説明した。
そのまま、1日から本格始動。この日は2日連続でブルペンに入り、今年初めて、座った捕手に軽めながら10球を投げた。例年の同時期より投球の強度は「強い」と仕上がりは早く、前日11日に漆原から昨年キャンプのメニューを手に入れて「長いもの(長距離)が多い」とチェック。今後、さらに走り込みの量も増やす。全てが決意の表れだ。
鳴尾浜での練習初日の11日は関係者入り口が分からず“迷子”になったが、2日目は「何ともなかった」と問題なく入場。母校・近大の後輩、佐藤輝とは2年ぶりに対面し、お立ち台での競演を誓い合った。21年には52登板した剛腕リリーバー。「ジャイアンツで教わったことを発揮できたらチャンスはある。50試合登板を目標に頑張っていきたい」と燃えている。(中野 雄太)