将棋の藤井聡太王将=竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖=に永瀬拓矢九段が挑戦する第74期王将戦七番勝負第1局が12日午前9時、静岡県掛川市「掛川城 二の丸茶室」で再開され、対局2日目が始まった。
前日に先手・永瀬が封じた47手目は▲7七桂。先に銀を交わし、左右の桂を使って攻めを狙う。一方の藤井は15分使い、△5二金を選択した。
藤井は同対局が王将V4を狙う2025年のタイトル戦初陣。初日となった12日は永瀬の研究手、1筋の攻防や飛車の活躍など永瀬の指し回しで形勢を損ね、やや劣勢で終えた。これまでの永瀬との対局実績は18勝7敗。
持ち時間(各8時間)は永瀬が5時間、藤井が1時間2分少ない3時間58分となっている。この日も午前10時30分と午後3時におやつ、午後0時30分から昼食休憩を挟む。同日午後6時頃に終局する見込みだ。
次回(75期)からは毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社の主催からの撤退が決まっている。