J2・カターレ富山は13日、大阪のJ-GREEN堺で第1次春季キャンプを開始する。今季、中京大から加入したDF深澤壯太(21)は、プロ選手として第一歩をスタート。兄の佑太(24)は、愛媛FCのMFとして活躍しており、兄弟でJリーガーとなる。「サッカーを始めてから、兄はずっと目標にしてきた。プロで活躍していることは、とてもいい刺激になる。負けない気持ちでいっぱいです」と意気込む。
中京大では左サイドバックとして活躍し、3年の時に東海学生リーグで優勝。天皇杯の本戦には2度出場し、昨年は2回戦でJ2千葉と対戦。1-2で敗れたが貴重な経験を積んだ。カターレには練習参加し「自分のやりたいサッカーで、試合を見て、自分にフィットすると思いました」。他チームからのオファーもあったが、カターレに入団を決めた。兄からは「自分の特長を生かすこと。チームに入るだけではなく、活躍できるように取り組まないと。プロの世界は厳しいよ」と激励を受けた。
兄とは幼い頃から公園でボールを蹴ったり、1対1で勝負したりと、暗くなるまで遊んだ。「お互いに負けず嫌いだったので、いつまでも終わらない…。フィジカル、技術も負けることは多かったですが、いろんなプレーを盗ませてもらった。越えたい存在でもあるし、憧れでもあります」と話す。2月16日の今季開幕戦は、兄の在籍する愛媛FCが相手だ。今まで公式戦で兄と対戦したことはない。「同じピッチで対戦するのが昔からの夢だったので。開幕に向けて頑張っていきたい」と深澤。兄弟対決を実現させ、プロの舞台で飛躍を目指す。(中田 康博)