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浅野忠信、GG賞授賞式のスピーチは即興だった「頭が真っ白になって。ライブのMCだと思ってしゃべるしかないと…」

スポーツ報知 2025年1月13日 15時33分

 俳優の浅野忠信が13日、都内で行われた時代劇ドラマ「SHOGUN 将軍」(ディズニープラスで全話独占配信中)のゴールデングローブ賞4冠受賞記念緊急記者会見に出席した。

 戦国時代の日本を舞台にしたジェームズ・クラベルの小説をハリウッドの制作陣がドラマ化。日本時間の今月6日に作品賞、主演男優賞(真田広之)、主演女優賞(アンナ・サワイ)と並び、助演男優賞に輝いた浅野はトロフィーを手に凱旋(がいせん)して「とてもうれしいです。今までにないくらい喜んでおります」と満面の笑顔で声を弾ませた。

 同作はエミー賞で18冠を獲得したが、野心家の樫木籔重役を演じた浅野は受賞を逃し、「ものすごく悔しかった。ずっと、ふて腐れて毎日、くそーって文句を言っていました」。今回は幼い頃から憧れていたハリソン・フォードも助演男優賞にノミネートされていたが、見事に雪辱を果たし、「まさか僕の名前が…。ハリソンさん、すいませんと思いました」と明かし、場内の笑いを誘った。

 素直に喜びを爆発させた授賞式のスピーチは世界中で注目された。以前から英語の勉強をしていたこともあり、スピーチの言葉を用意してたが、「登壇したら、頭が真っ白になって出てこなかった。『誰も俺のことを知らないんじゃないか』と思って…。バンドをやっているので、ライブのMCだと思って、即興でしゃべるしかないと思いましたね」と明かした。

 これまでも海外映画に出演する機会があったが、「正直、アメリカ人やイギリス人の方々と同じように英語を流ちょうに話すことができないと限界を感じていました」と挫折を告白。同作はハリウッド制作でありながら真田がプロデューサーを務め、セリフも日本語だった。「日本語で芝居ができれば、勝負できると思っていたので、理想的な環境でやらせていただいた」と感謝した。

 改めて受賞の喜びを問われると「よく頑張ったなと思います」とかみ締めるように語った。「これまで頑張ったことが、全然届いていないと思ったこともあった。でも、今後はそういうことを考えなくていいのかな。自分がやってきた演技を続けていいんだなと確証を得られた」と胸を張った。

 共演した西岡徳真、金井浩人もサプライズで祝福に駆け付け、浅野とがっちりと握手を交わした。浅野が10代の頃から共演している真田からは「忠信君、受賞おめでとう! 本当にうれしく感無量です。綿密な計算とリアルな瞬発力で、作品に深みと普遍性を与えてくれました」と祝福メッセージが届いた。

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