社会人の強豪・ミキハウスが13日、三重・伊賀市のミキハウススポーツセンターで始動した。新加入の元巨人・菊田拡和内野手、高橋優貴投手もチームに合流し、桜井俊貴投手らチームメートとキャッチボールやサーキットメニューで汗を流した。
12月25日に加入が発表されたばかりの菊田は、その経緯について「社会人というレベルの高いところで野球をやりたいという気持ちがあって、そこで(ミキハウスに)ご縁があった。(桜井、高橋とは)全く関係なくて…」と説明。トライアウト後には練習にも参加し、自身のプレースタイルに合うと、入社を決断した。常総学院(茨城)では通算58本塁打を放ち“常総のバレンティン”として注目を集めた23歳。東京Dで行われる2大大会の一つ、都市対抗に向け「プロ時代にもやったことがあるところなので、戻りたいって気持ちもありますし、しっかり目標にして活躍できるようにやっていきます」と意気込んだ。
同じく新加入の高橋は、初日を終えて「昨日の夜あまり寝れてなくて、緊張の中で始まった一日でしたけど、無事終わってよかった」と安どした。18年にドラフト1位で巨人に入団し、21年には同年チーム最多の11勝(9敗)を挙げた左腕は、投手層が課題のチームにとって、桜井と同様に期待がかかる。「チームの目標である(2大大会)ベスト8以上をまず突破できるように、その中の一つのピースとなれるように」と誓った。
昨年、エースとして2大大会に出場した桜井は2年目を迎え、「去年は挑戦っていうところで始まったんですけど、今年はさらに進化するというところを。データも取られていたので、そこをどう超えていくか。さらにレベルアップできるようにやっていきたい」。初練習となった後輩2人に対しては「比較的すんなり入ってたんで、僕は何もする必要はないかなって。野放しで」と笑いつつ、「結果を出して当たり前っていう見方を昨年すごく感じた。気にせず、そういうプレッシャーも楽しみながらやってほしいと思う」と話した。