将棋の藤井聡太王将=竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖=に永瀬拓矢九段が挑戦する第74期王将戦七番勝負第1局は13日、静岡県掛川市「掛川城 二の丸茶室」で前日から指し継がれ、後手の藤井が先勝した。
練習将棋でも長い付き合いのある2人はタイトル戦4度目。2日制での対局は今回が初めてだった。藤井は序盤から永瀬の研究手に苦戦し、1時間30分の長考も。慎重に時間を費やす展開となったが、両者の持ち時間(8時間)が残り1時間を切ってから永瀬の受け身もあり、互角に。最後は逆転で勝利した。
2025年初のタイトル戦を白星で飾り、八冠返り咲きを目指す今年も上々の滑り出しとなった。
第2局は25、26日に京都府京都市「伏見稲荷大社」で行われる。