巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(18)=花咲徳栄=が13日、14日から始まる新人合同自主トレを前に、休日返上で自主練習を行った。気合十分のルーキーは、同僚をたたき起こして練習に繰り出す熱の入りよう。「ハキハキ、キビキビやっていきたい」と“初日”に備えた。
体力があり余っていた。朝起きて体がうずいた。「練習、行こうかな」。パートナーを探そうと、育成ドラフト5位・西川の部屋へ。同僚はまだ寝ていたが、「おい、行くぞ!」と強制的に起こした。埼玉・山村学園出身の左腕とは、高校時代から高め合ってきた仲。貴重な“休日”にG球場で汗を流した。
8日の入寮後は新人全員で練習する日もあったが、まだ軽めのメニューが中心。「足りない部分を自分の時間で。夜に打ちに来たりとか、ウェートルームで少しウェートしたり」。物足りない分は、“おかわり”トレーニングで補っている。
「食事がすごくおいしい。とてもいい環境でできている」と充実の日々を送る大型ルーキーは、「野球漬けの毎日に変わりはないし、特別という感覚はないけど、明日からは首脳陣もいらっしゃる。そこも違った緊張感があると思う」と新人合同自主トレを見据えた。練習の虫は野球漬けの日々を送る。(臼井 恭香)