サッカーＪ１神戸は１３日、神戸市内で新体制を発表した。昨季、岡山のＪ１初昇格の立役者となった新加入のＤＦ本山遥（２５）は「１対１の守備が自分の特長。神戸でも発揮できれば」と自身初のＪ１でのプレーに意気込んだ。
２０２０年元旦の天皇杯決勝の神戸―鹿島（国立）を当時大学２年だった本山は現地で見届けた。初優勝に輝いた神戸のなかでも元日本代表ＤＦ酒井高徳（３３）のプレーに「このレベルの人がこんなに頑張るのか」と衝撃を受けた。「絶対にプロになると強い覚悟を持たせてくれた」と話す憧れの存在が、今の好敵手だ。「憧れているだけでは超えられない。追いついて、追い越す」。覚悟を示すように宣言した。
昨季岡山はシーズンを通してＪ２で２番目に少ない２９失点。本山は「武器が明確になり、磨き続ければどんな相手にも通用する」。自慢の堅守を引っさげ、レギュラー争いに殴り込む。（森口 登生）
◆本山 遥（もとやま・はるか）１９９９年６月５日、兵庫・西宮市生まれ。２５歳。中、高校時代は神戸下部組織でプレー。関学大を経て、２２年に岡山に加入し、同２月の甲府戦でＪリーグデビュー。昨季まででＪ２通算９７試合３得点。Ｊ１でのプレー経験はなし。１０日に関学大時代から交際していた女性との結婚を発表。ポジションはＤＦ。１７１センチ、７２キロ。