◆テニス ▽全豪オープン 第2日(13日、オーストラリア・メルボルン)
【メルボルン13日=吉松忠弘】世界ランキング63位の内島萌夏(23)=安藤証券=が、全豪初勝利を逆転劇で飾った。同40位のマグダ・リネッテ(32)=ポーランド=に、最終セットにマッチポイントを握られながら、4―6、6―2、7―6のフルセット勝利。前日の錦織から触発され、逆転勝ちにつなげた。男子で世界65位の西岡良仁(29)=ミキハウス=も初戦を突破した。
前日の錦織に続き、この日は、内島が崖っぷちから逆転の生還だ。最終セット3―5のマッチポイントをはね返し、最後はタイブレイクの接戦を制した。全豪初勝利の瞬間、両手を突き上げ「スーパーハッピー。メルボルンで初めて勝てた」と全身で喜びを表した。
内島は前日の錦織の逆転劇を見ていたという。その残像があり、マッチポイントを握られても「マッチポイントからでも、まくれるというのが頭にあった」。相手が勝利を意識し過ぎてダブルフォルト。そのスキを見逃さず、逆転につなげた。
対戦成績は過去3戦全敗だった。同じ中国を拠点とし、練習もよくする仲だという。その相手から初めて勝ち星を挙げ「戦略を変えて、絶対に攻撃的にいこうと決めていた。それが自分の持ち味だと信じている」。大坂なおみとともに日本女子を引っ張る新世代が、大きな1勝を挙げた。