吉本興業の東西の若手芸人を対象にした「第10回上方漫才協会大賞」の各賞が13日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で発表され、漫才コンビ「ドーナツ・ピーナツ」が大賞を受賞した。協会が2024年の舞台での活躍をデータ化するなどして決定した。
2023、24年と「M―1グランプリ」を史上初めて連覇した「令和ロマン」も最終ノミネート8組に入っていたが、こちらは特別賞だった。
「ドナピー」の師匠で協会会長の中田カウスはNGKでは「見えない力が働いたのかな? 芸名を『えこひいき』に変えます』」とジョークを飛ばしたが、終演後の会見で「(芸人に)大切なのは縁と運とえこひいき。僕らもそうだった」と芸人間の絆の深さの重要性を強調。一方で「僕はどちらかと言うと、令和ロマンをえこひいきしている」と“推し”の存在を笑って明かした。
令和ロマン・松井ケムリの目標は、東京芸人でありながらNGKの看板(大トリ)を務めることと公言しているが、カウスは「もうすでになっています」と、この日も石破茂首相ネタで爆笑をさらったM―1連覇の王者を賞賛。高比良くるまは「トリの大役を務めたい」と気合を入れていた。